脱水症状には経口補水塩を!
下痢をしたときは「お腹が冷えるから水は飲まないほうがいい」という意見もありますね。でも実際は、下痢の時、大腸で水分の再吸収が行われず、水分がどんどん体外に排出されてしまうので、脱水症状気味になります。水分をどんどん補給しないと、血液や身体の他の器官にもマイナス影響です。
ただ、たしかに冷たい水を一気に飲むと、体温が下がって腸の働きも鈍くなるので、常温か、もしくはすこし温かめのお白湯を飲むようにしましょう。嘔吐の時も同じです。
ひどい下痢や嘔吐、熱中症など急激な脱水症状の時には、「経口補水塩」が有効です。イオン飲料やスポーツドリンクよりも電解質の成分が高く、脱水症状に効果があります。今は、特定保健用食品として販売もされていますが、「水:約1000ml、砂糖:大さじ4と1/2杯(40g)、塩:小さじ1/2杯(3g)」で、自宅でも簡易版が作れます。いざという時に知っておくと便利ですね。